vol.456(発行日: 2026年8月20日)

キラキラ輝く校友にインタビュー!!
今回は、大阪工業大学高等学校と大阪工業大学を卒業後、

地元守口市役所で活躍する行夏羽さんにお話を伺いました。

市役所でさまざまな部署を経験し、現在は育児休業中。

子育てを通して得た気づきを胸に、来春の仕事復帰への思いや、

より市民に寄り添える職員を目指す決意について語っていただきます。

子育ての経験でステージアップ!
より包容力のある市職員に

大阪工業大学高等学校・普通科/2004年卒業
大阪工業大学・知的財産学部・知的財産学科/2008年卒業

行 夏羽

さん

(ゆき なつは)

大阪工業大学を卒業後、守口市役所に入庁。入庁後は課税課で固定資産税業務を長く担当し、財産活用部門を経て、生活福祉課へ。育児休業中の現在は、初めての子育てを楽しみながら、親としての立場や想いを実感。来春の職場復帰後は、この経験を生かし、子育て中の皆さんに寄り添える職員を目指す。

守口市役所・生活福祉課はどのようなお仕事ですか?

年齢・性別はもちろん、日本人だけでなく外国籍の方まで、多種多様な市民が窓口にいらっしゃいます。それぞれに生活の悩みや事情を抱えておられるので、お一人おひとりの話を、時には生い立ちから伺いながら、その人にとって最適な解決策を模索し、提案していきます。ご相談を受けた後、より良い暮らしを続けられているかを確認する意味でも、ご自宅へ訪問することもしばしば。「生きる」「生きていく」ということに正面から向き合い、個々の暮らしに踏み込む仕事ですので、大変なこともありますが、その分やりがいもとても大きいです。

新卒で入庁した当初は、課税課の配属で固定資産税に関する仕事でしたし、異動した財産活用課も大口のお金を扱う、いわばマクロの仕事でした。市職員はどこも似たようなものかと思いますが、異動するとまるで転職したかのような未知の世界になります。これまで培ってきた経験はほとんど生かせず、イチから覚え直し。年下の先輩職員に教わるということもよくあります。
でもそれも面白味の一つ。新しい仕事にチャレンジする醍醐味もたくさんあります。

大阪工業大学高等学校の頃はどんな生徒でしたか?

正直いうと第2志望で、自宅から近い、という理由で大阪工業大学高等学校を受験しました。9クラスの学年で1クラスしかない理数コースだったため、クラスに女子は当初4人だけ。どちらかというと人見知りだったこともあり、馴染むまでに時間はかかりましたが、勉強とクラブ活動を共に励むことができ、2年生までは成績も良かったと思います。3年生になり、数学の微積分が出てきた頃に苦手意識が。そんな時になぜか古文にハマってしまい『私は理数系ではない』と思うようになりました。担任の中島先生に進路相談したところ、理数コースだったにも関わらず、私の気持ちを汲み取ってくださり、文系への推薦文をとても丁寧に書いてくださいました。
学校へは、高架下を20分程かけて自転車通学していました。帰りに千林商店街で唐揚げなどを買って食べたりしながら友だちとおしゃべりするのが楽しみな、ごくごく普通の高校生活を送りました。

中島先生とはい、チーズ

大阪工業大学・知的財産学部はどんなところでしたか?

電車に乗るのが大の苦手なので、これもまた近いからという理由で大阪工業大学に決めました。当時まだ開設されたばかりだった知的財産学部へ、2期生として2004年に入学しました。大学では生駒先生のゼミに所属し、海外交流プログラムへ参加してベトナムへ行くという、初めての海外も経験しました。また、先生に紹介していただき、弁理士の先生方がたくさんいる特許事務所の現場を知ることができたのは、知的財産学部に在籍していたからこその貴重な経験だったと思います。最初はインターン的な形で1〜2週間の予定だったのですが、なぜかとても評価いただきアルバイトとして正式に雇っていただけることになりました。弁理士の先生方と一緒に、生まれて初めてのスナックなどオトナの世界に連れて行ってもらったのも、今の『飲みニケーション』につながる経験だったと思います。

今は育休中で子育てに専念。来春に職場復帰予定ですね?

長く妊活していて、待望の妊娠、無事に出産し、今は育休をいただいています。妊活中から現在まで、公務員の待遇は手厚いなと痛感しました。私が所属する課には80人もの職員がいますが、皆さんとても理解があり、体調なども気遣ってくださり、本当に人に恵まれていると思います。実は以前は子どもが少し苦手だったので、お子さんを連れた方との会話は私自身が落ち着かない感じだったのですが、出産、子育てと取り組む中で、それぞれの段階での悩みや思いをこれまで以上に共感できるようになりました。実際に経験しないとわからないことばかりであり、経験することでそれが会話の糸口にもなります。昨今はAIの活用が進み、証明書の発行などは効率的でスムーズになっていくと思いますが、市役所の窓口はやはり『人間力』が求められると思っています。これまで知らなかった多くのことを経験し、コミュニティが広がっていくことを実感しているので、子育て中のお母さんの気持ちに寄り添える、包容力のある職員になりたいと強く感じるようになりました。市民の皆さんには気持ちよく帰ってもらいたいと思っているので、職場へ復帰した後にはさらに多くの方のお役に立てるよう、努めていきたいと思います。

育休中の現在はご主人とお子さん、猫2匹との賑やかな生活。大好きな料理の腕を存分に振るっているそう。お酒も大好きだそうで、職場に復帰したら、職場の皆さんとの飲みニケーションも大いに再開したいそうです。

こぼれ話・・・

取材後、大阪工業大学高等学校、現在の常翔学園高等学校に今も在籍されている中島先生を訪問。数年ぶりの再会にもかかわらず、行さんの姿を見るなり「おう!」と、まるで昨日会っていたかのように気さくに声をかけられた中島先生。そのやり取りから、お二人の変わらぬ信頼関係が伝わってきました。